こんな事もありました。
夜の9時半頃、ある事業場の「動力回路漏電継続中」の異常信号受信。
事業場についてB種アース線の電流測定すると、200mAレンジでスケールオーバー。
2Aレンジでも、20Aレンジでもスケールオーバー。
なんと200Aレンジに切り替えて、115Aの電流表示。
4台ある変圧器すべてのB種アース線に大きな電流が流れています。完全地絡状態です。
事業場連絡責任者に連絡している場合ではありません。
ブレーカーをそれぞれ切っていき、空調機電源回路と判明したので、それ以外のブレーカー
を投入して漏電解消を確認しました。
電流が大きかったので、「どこかでくすぶっているのでは」と心配になり、警備員に連絡して
建物内を時間をかけて巡回しましたが、その気配はありませんでした。
しばらく待機して、不安を抱きながら帰路についたのは真夜中でした。
翌朝、早速現場に行き、漏洩電流を確認したのが右の写真です。
原因は、屋根裏の金属製ボックス内で曲げた状態でジョイントした電線が、
徐々にまっすぐになってきて、金属箱に接触、巻いてあった絶縁テープも
真っ黒に焦げていました。
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